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56歳のカズが貫く美学
ポルトガルでの挑戦は続く

スポーツライター
酒井 政人 氏

日本サッカー界のキング・三浦知良(カズ)がポルトガル2部オリベイレンセへの期限付き移籍が延長されることが発表された。「もう一度あの中に身を置けると思うとワクワクします。ピッチに立つため変わらず精進し、チームのために少しでもいい結果を出したい」

オリベイレンセに2月に期限付き移籍し、6月末に契約満了を迎えたカズ。3試合で計約40分の出場時間にとどまった。それでも「いつくるかわからないけど、PKの機会がきたら自分で蹴りたい」と、この5年ほどはチーム練習が終わった後、ゴールキーパーに手伝ってもらいながら3本のPK練習を自分に課してきたという。わずかなチャンスを逃さないようにと56歳になった今もカズは準備を積み重ねている。

「50歳の時とも身体は違う」とけがの恐怖は年々高まっているが、「サッカーは楽しい」というカズの"情熱"は少年時代から少しも衰えていない。

2023年7月24日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。