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箱根駅伝へ続く関東インカレ
2人の黄金ルーキーが存在感

スポーツライター
酒井 政人 氏

5月11~14日に関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)が行われ、男子5000mは2人の黄金ルーキーが活躍した。1部には5000m13分22秒99の高校記録を持つ吉岡大翔(順天堂大)が登場。先輩・三浦龍司とレースを進め、4位(13分48秒19)に入った。「最後は挑戦しました。次につながる負けだったのかなと思います」と満点デビューにはならなかったが、高校記録保持者の片鱗を見せた。

2部は昨年のインターハイ5000mで日本選手トップに輝いた前田和磨(東京農業大)が快走。5人のケニア人留学生が出場した決勝で4位(13分57秒25、日本選手2位)に食い込んだ。「持っている力は出せたのかなと思います。箱根予選会は日本選手トップを狙いたい」。来年の箱根駅伝は第100回記念大会となるため出場枠が増える見込み。古豪・東農大の10年ぶり70回目の出場に弾みをつけた。

2023年5月29日

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酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。