スポナビ

有馬制したドウデュースと武豊
今年は海外での活躍に期待

スポーツライター
石川 哲也 氏

Gl馬8頭がそろった2023年暮れの有馬記念は、武豊騎乗のドウデュースが制した。2022年日本ダービー優勝の名コンビも、その後はフランス・凱旋門賞で19位に沈むなど海外のレースで苦戦。武の負傷による長期離脱もあって、このレースが3戦ぶりのコンビ復活となった。

スタート直後、有力馬が先行する中、息を殺すように後方につけたのは、武によれば「ラストの脚は良いものを持っているので、賭けていた」から。3コーナー外目からロングスパートで猛追し、最後にゴール前で2頭を差し切る理想的な手綱さばきで栄冠をつかみ取った。

レース後、武は「この馬はこんなものではない、一番強いと思って乗りました」。

この勝利でドウデュースはGl3勝目。今後は海外レース再挑戦を視野に入れる。まずは春のドバイワールドカップ、そしてリベンジを期す秋の凱旋門賞。2024年は海外の舞台で躍動する名コンビの姿が見られるか?

2024年1月15日

過去記事一覧

石川哲也氏

1977年神奈川県生まれ。
野球を中心にスポーツの歴史や記録に関する取材、執筆をライフワークとする。著書に『歴史ポケットスポーツ新聞 野球』(大空出版)、『メジャーリーグ「大記録」への挑戦』(宝島社)など。