スポナビ

全日本大学駅伝は駒大が完勝2年連続の3冠に王手をかける

スポーツライター
酒井 政人 氏

「自分より速い選手ばかりなので、僕がしくじらなければ確実に勝てると思っていました」。そう話した駒澤大の1区赤津勇進がラスト勝負を1秒差で制すと、伊勢路が藤色に染まる。2区佐藤圭汰が区間新、6区安原太陽が区間賞と快走を積み重ねていく。最後はアンカー山川拓馬が区間賞で締めくくり、後続に3分34秒もの大差をつけて完勝。2年連続の駅伝3冠に王手をかけた。

「他大学に(つけいる)すきを与えることなく、駒大の強さを示すことができた。今日のレースに関しては満点に近い評価ができますね。次は箱根駅伝を全力で取りにいきます」(藤田敦史監督)

強すぎる駒大だが、ライバル校も負けるつもりはない。前回箱根2位の中央大・藤原正和監督は「箱根は山もあるので、十分に勝機は見いだせると思っています。前半区間でしっかりと背中を見せる駅伝ができるような準備をしていきたい」と正月決戦に挑む考えを示した。

2023年11月20日

過去記事一覧

酒井 政人

1977年生まれ。
箱根駅伝を目指し、東京農業大学に進学。1年時に同駅伝10区に出場。卒業後からライター活動を開始。著書に『箱根駅伝ノート』『東京五輪マラソンで日本がメダルを取るために必要なこと』など。