誇りを持てる物流企業・業界に

三重県亀山市に立地し、チャーター・スポット・混載便などのトラック輸送と国内・海外引っ越し業務を営む株式会社カワキタエクスプレス。必要な荷物が必要な場所に届くという「当たり前」を支えるとともに、持続可能な物流企業・物流業界のあり方を模索する。

代表取締役社長の川北辰実氏が、宅配便配達のアルバイトを経て1990年開業。1998年に株式会社化し、2001年には有志を集めてロジネット協同組合を設立し、求荷求車情報ネットワーク（WebKIT）を活用した共同受注・共同配車を実現した。

転機は2000年代中ごろ。物流企業・業界は軽んじられ、その低評価を受け入れていると感じ、疑問を抱いた。トラックドライバーという仕事に夢と誇りを持つことができる企業のあり方を模索し、「まず自社から変わろう」と決意。基本的な業務規則の制定、評価制度を組み合わせた月給ベースの給与体系の構築、積極的な新卒採用など、会社組織としての体制を根本から見直した。

川北氏は「言行一致には多くの困難が伴ったが、取り組みが実績につながりつつある」と話す。自社の成長・発展とともに、ライフラインとして欠かせない物流業全体の地位向上を目指し、その先駆けとして走り続ける。

2017年10月30日