日本の住宅産業を変える
名城大学経済学部特任助手
大前 智文 氏
大前 智文 氏
愛知県安城市で輸入住宅・西洋風建築の施工・販売を手がける合資会社安城建築。欧米のクラシックなデザインに基づく日本の気候・風土に適合した輸入住宅に加え、高い技術力や提案力に基づく仕事ぶりが評判だ。
1929(昭和4)年に大工から創業。3代目社長の浅井宏充氏は約20年で資産価値が大幅に減少する日本の住宅に疑問を抱き、ずっと温めていた西洋風建築への憧れを原動力として、世界最先端といわれる米国の住宅産業を学んだ。1996年、米国から技術者や職人を招聘し、米国住宅の設計思想、工法、間取り、耐震・断熱性能、全館空調などを採用したモデルハウスを建設、全国の建設業者からも反響を呼んだ。米国の技術者・職人の「誇りある仕事」に刺激され、「家族が幸せに暮らす場所」という、華美な仕様や機能にとらわれない住宅の本質をつかんだ。
「日本の住宅を資産価値のあるものに変えたい」と浅井氏。安城建築は北米思想の輸入住宅・和洋折衷建築による独自路線を追求するとともに、「顧客の幸せを誠実に追求する」ことを重視する。誠心誠意を尽くした顧客との関係からは人間同士の心のつながりが生まれる。施工実績が増加するにつれ、安城建築の家づくりに賛同する輪が広がっている。
2015年6月15日
合資会社 安城建築 :
愛知県安城市桜井町北阿原下48-2
【安城建築 HP】
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1982年愛知県生まれ。
2013年に名城大学経済学部特任助手に就任。同年より日本中小企業学会幹事。駆け出しの研究者としてフィールドワークを重ね、中小企業に関する調査・研究に取り組む。