郡上八幡から「楽しい」を世界に
名城大学経済学部特任助手
大前 智文 氏
大前 智文 氏
岐阜県郡上市八幡町に立地し、プラスチック雑貨製品の企画・設計・製造・販売を一貫して営む八幡(はちまん)化成株式会社。上質で洗練されたデザインの「sceltevie(セルテヴィエ)」、シンプルでカジュアルな「way-be(ウェイビー)」といったブランドを展開。生活空間を彩る雑貨・インテリアを中心にオリジナル製品をラインアップし、堅調な業績をあげ、海外へも販路を広げている。
1965(昭和40)年創業。1990年代に現会長の高垣美代子氏が脱下請けを志向し、メーカーへの転身を決断。デザイン性にこだわった自社製品の開発を進めるとともに、新たな事業体制の構築に奔走した。近年は幅広い営業活動に注力。ネットショップの開設・運営、国内外の展示会への継続的な参加、新製品の開発・ブランド展開などの取り組みを通じて、顧客やバイヤー(商品の仕入れ人)などとの取引・信頼関係の構築を図っている。
4代目社長(代表取締役)である高垣克朗氏は「自社製品を世界的に展開していくことに『誇り』と『楽しみ』を感じている。日本製にこだわり、独創的な製品を今後も提案していきたい」と話す。地元・郡上八幡から「楽しい」を体現した製品・デザインを世界中に広める決意を新たに、さらなる飛躍を誓う。
2017年1月30日
八幡化成株式会社 :
岐阜県郡上市八幡町旭182
【八幡化成株式会社 HP】
- ライバルとの連携で飛躍
(2015年4月6日) - 人とつながる「縁」農活動
(2015年4月13日) - 「夢」をスタートさせるビジネス
(2015年4月20日) - 「食事の楽しさ」をデザイン
(2015年4月27日) - 事業連携の第一歩は気づきと想像力
(2015年5月4日) - 赤レンガ復元をブランドに
(2015年5月11日) - ブランド創りのカギは「やせがまん」
(2015年5月18日) - 地域から必要とされる
(2015年5月25日) - 「選択」の楽しさを提供
(2015年6月1日) - 身近な缶は、実はエコロジー商品
(2015年6月8日) - 日本の住宅産業を変える
(2015年6月15日) - 印刷業から出版の新市場を創造
(2015年6月22日) - 23区唯一の造り酒屋は大人気
(2015年6月29日) - 新規事業は足元から
(2015年7月6日) - 酒造りは良縁を醸すサービス業
(2015年7月13日) - 自前の超精密技術で、新事業展開
(2015年7月20日) - 隣接異業種への挑戦
(2015年7月27日) - がんばれ、日本の鋳物産業
(2015年8月3日) - 養豚経営のあり方を模索
(2015年8月10日) - 世界へ飛躍するデザイン力
(2015年8月17日) - 「こだわり」こそ武器
(2015年8月24日) - 自社の価値と位置を再認識
(2015年8月31日) - ママたちが「HAPPYに楽しむ」
(2015年9月7日) - 「課題解決」による顧客創造
(2015年9月14日) - 革新を続ける伝統企業
(2015年9月21日) - 中小企業が市場を創る
(2015年9月28日) - 鈴鹿から世界へ挑戦
(2015年10月5日) - 本場仕込みのヤギチーズ
(2015年10月12日) - こだわりの技術で市場を開拓
(2015年10月19日) - 100年マンションの実現を
(2015年10月26日) - 地域の資源をつなぐ
(2015年11月2日) - 挑戦を続ける最先端企業
(2015年11月9日) - メリヤスの草履が世界へ飛翔
(2015年11月16日) - アイデア銭湯
(2015年11月23日) - 着物を海外へ
(2015年11月30日) - 超硬金型を武器にタイで展開
(2015年12月7日) - ロボット技術で自立への道
(2015年12月14日) - 成長の秘訣は「捨てること」
(2015年12月21日) - 未来の糧の種をまく
(2015年12月28日)
- 伝統技術とデザイン力で世界へ
(2016年1月4日) - 時間を買ってもらう
(2016年1月11日) - 自動車から医療機器への参入
(2016年1月18日) - スーツ、金髪の若者が農業を変える!
(2016年1月25日) - 外部との連携で生まれた新製品
(2016年2月1日) - 世界に広がる爪切り
(2016年2月8日) - 経営資源の集中で新市場創造
(2016年2月15日) - ひらめきを具現化した「割裂工法」
(2016年2月22日) - 落語家のバー
(2016年2月29日) - 美濃と和紙を元氣に
(2016年3月7日) - 荒波を乗り越える「顧客支援力」
(2016年3月14日) - 「400年企業」の挑戦
(2016年3月21日) - 仏具販売を革新
(2016年3月28日) - 継承した技術を世界に発信
(2016年4月4日) - 過疎と戦う地域の活力源
(2016年4月11日) - 中小企業の国際化戦略
(2016年4月18日) - 「間」をとりもつ美
(2016年4月25日) - 自社製品を売る工夫
(2016年5月2日) - 地元資源のユニークな活用
(2016年5月9日) - お墓づくりで世直し・人助け
(2016年5月16日) - 自社製品開発による飛躍
(2016年5月23日) - 「時」が魅力を醸成する銅器
(2016年5月30日) - 「脱下請け体質」の効果
(2016年6月6日) - 顧客とともに日本の壁を楽しく飾る
(2016年6月13日) - 海から浜への再挑戦
(2016年6月20日) - 小規模企業のグローバル化
(2016年6月27日) - 琥珀色への想い
(2016年7月4日) - 花火の文化と技術を継承・発展
(2016年7月11日) - OEMから自社製品へ
(2016年7月18日) - 職人が生み出す美しい栓抜き
(2016年7月25日) - 広島牡蠣を全国へ
(2016年8月1日) - 海藻の美しさ
(2016年8月8日) - 伝統と革新の和合が生む新たな世界
(2016年8月15日) - 業界初のサービスで「脱1社依存」
(2016年8月22日) - 子どもの声が聞こえる職場
(2016年8月29日) - 医療検査用ポンプで躍進
(2016年9月5日) - わかりやすさで伝える技術
(2016年9月12日) - 地域資源を活用した新機能製品
(2016年9月19日) - 伝統工芸の組み合わせで付加価値
(2016年9月26日) - 温泉宿泊施設再生の「秘策」とは?
(2016年10月3日) - 技術と人材を生かした刺繍事業
(2016年10月10日) - 人気ラーメン店を支える製麺所
(2016年10月17日) - 「価格」ではなく「価値」に活路を
(2016年10月24日) - チャンスをとらえて国際化
(2016年10月31日) - WEBカメラによるIT経営
(2016年11月7日) - 地域活性化に貢献する学校
(2016年11月14日) - 「和食」の文化と健康を守る
(2016年11月21日) - 女性活躍は企業変革のカギ
(2016年11月28日) - 人の輪を再生する地域活性化
(2016年12月5日) - 口コミの効果
(2016年12月12日) - 里山の未来
(2016年12月19日) - 地域を醸し、未来を拓く
(2016年12月26日)
- 切断機のプロフェッショナル
(2017年1月4日) - 人材育成で多様化に対応
(2017年1月9日) - 大豆の本場アメリカで蒸し大豆を販売
(2017年1月16日) - マッチングビジネス
(2017年1月23日)
1982年愛知県生まれ。
2013年に名城大学経済学部特任助手に就任。同年より日本中小企業学会幹事。駆け出しの研究者としてフィールドワークを重ね、中小企業に関する調査・研究に取り組む。