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Historical Materials

『四百年遠忌記念特別展
大名茶人 織田有楽斎』
(サントリー美術館)

織田信秀の子、織田信長の弟として1547(天文16)年に生まれた有楽斎 (うらくさい) こと織田長益。武将として活躍し、晩年には京都・建仁寺の塔頭「正伝院」を再興し、隠棲した。正伝院内に有楽斎が建てた茶室「如庵」は国宝に指定され、愛知県犬山市の有楽苑内に現存している。

茶人・有楽斎として名高い一方、武士・長益には「逃げた男」とレッテルが貼られるなど、悲観的なイメージも伴うこの人物が2021年に400年遠忌を迎えたのを機に、改めてその実像を捉え直そうと構成した企画展だ。

武将として、茶人として、あるいは数寄者としての長益=有楽斎の姿を伝える各時代の史料を展示。さらに有楽斎没後の正伝院に納められた寺宝や、明治期に正伝永源院と寺名を改めた後に納められた寺宝も紹介する。

3月24日まで東京都港区赤坂のサントリー美術館で。会期中、展示替えあり。

2024年2月19日

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