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『東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密』
(東京国立近代美術館)

2022年度が開館70周年にあたる東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園)の1階企画展ギャラリーで、重要文化財に指定された芸術作品の「秘密」に迫る企画展を開催している。キャッチコピーは、「問題作」が「傑作」になるまで。5月14日まで。

1950(昭和25)年に制定された文化財保護法に基づき、文部科学大臣が指定する重要文化財。明治以降の絵画・彫刻・工芸では現在、68点が指定されている。そのうちの51点が本展で展示され、それらがどのような評価の変遷を経て指定されたのかという美術史の秘密にも迫る。

たとえば、岸田劉生が8歳の娘を描いた《麗子微笑》。劉生はこの絵の作風などに関して「レオナルド・ダ・ヴィンチに教えられた」「一種妖艶のような味が加えられた」としている。そう聞くと麗子の微笑をモナリザのそれと比べてみたくなる。

2023年3月20日

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