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Art

「メスキータ」展
(東京ステーションギャラリーほか)

サミュエル・イェスルン・デ・メスキータ(1868~1944)はオランダのアーティスト。ポルトガル系ユダヤ人の家庭に生まれ、画家、版画家、装飾デザイナーとして活躍した。美術学校の教師として多くの学生を指導し、中でも"だまし絵"で知られるM.C.エッシャーは最も影響を受けた画家とされる。

人物や動植物を題材にした彼の木版画は、切れ味鋭い線描と大胆な構成に加え、明暗の強いコントラストで見る者をひきつけ、さらには日本の浮世絵の影響も指摘されている。

第二次大戦中、強制収容所に送られ妻子とともに命を奪われたメスキータの作品はエッシャーらの尽力で守られ、戦後ヨーロッパで公開されてきた。本展は、日本で初の回顧展となる。8月18日まで東京ステーションギャラリーで、2020年1月25日~3月22日(予定)に千葉・佐倉市立美術館で公開。

2019年7月22日