スポーツ百話

金・銀・銅独占 日の丸飛行隊

日本での夏季五輪初開催となった1964(昭和39)年の東京五輪に続き、冬季五輪初開催となった1972(昭和47)年の札幌五輪。この大会のスキージャンプ70m級(現在のノーマルヒル)で、笠谷幸生選手が金、金野昭次選手が銀、青地清二選手が銅と、いずれも北海道生まれの日本選手がメダルを独占。日本のジャンプ陣を「日の丸飛行隊」と呼ぶさきがけになったといわれている。

金メダルを獲得した笠谷選手は1本目のジャンプで84mを記録し、83.5mを飛んでこの時点で2位だった青地選手を押さえてトップ。2本目は金野選手と同記録の79mでトップを維持し、金メダルを獲得した。この時、実況を担当したアナウンサーの「さあ笠谷、金メダルへのジャンプ。飛んだ、決まった、見事なジャンプ!」は名実況として語り継がれている。

笠谷選手は2003年に紫綬褒章を受章。2018年には文化功労者にも選ばれた。
(隔週で掲載します)

2019年2月18日