スポーツ百話

届かなかった五輪の「金」

オリコンの「好きなスポーツ選手ランキング」(女性部門)で6度も1位に選ばれるなど、稀代のスター選手だったフィギュアスケートの浅田真央氏。世界選手権を3度制するなど、実力も折り紙つきだったが、五輪の金メダルだけは獲得できなかった。

最初の五輪は2010年のバンクーバー。シングルのショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)で合わせて3度の3回転アクセルを成功させたものの、結果は銀メダルにとどまった。

続く2014年のソチ五輪。SPでトリプルアクセルに失敗するなどミスが相次ぎ、まさかの16位。だが、失意のどん底から立ち直り、翌日のFSでは計8度の3回転ジャンプを決め、自己ベストの得点で3位に入った。最終順位も6位まで浮上、日本中が沸いた。

浅田氏は2017年4月、競技選手としての現役引退を表明。引退会見で「全部出し切ったので、悔いはない」と話した。(隔週で掲載します)

2018年4月16日