1964年東京五輪を招致した男
2019年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』の主人公の1人が、1964(昭和39)年の東京オリンピック招致で中心的役割を果たし、成功に導いた立役者の田畑政治氏だ。
静岡県浜松市生まれ。幼少期から浜名湖で泳いで体を鍛え、水泳選手として活躍。大学卒業後の1924(大正13)年には大手新聞社に入社して政治記者として活躍する一方、水泳指導者として日本水泳の強化に努め、戦後、「フジヤマのトビウオ」の異名を取る同郷生まれの古橋廣之進選手らを世界に送り出した。
活躍の場は水泳界だけにとどまらず、戦後間もない時期から日本へのオリンピック招致を訴えて活動を展開。悲願の東京開催が決まると、組織委員会事務総長の要職に就き、女子バレーボールを正式種目に加えるなど大きな足跡を残した。ドラマで演じるのは阿部サダヲ氏。どんな田畑像を見せてくれるのか、楽しみにしたい。
(隔週で掲載します)
2019年1月21日
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(2018年5月14日) - 女子陸上界のパイオニア
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(2018年6月25日) - 日本中に勇気 なでしこの快挙
(2018年7月9日) - 54年を要したマラソンゴール
(2018年7月23日) - テニス界から初の五輪メダル
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(2018年9月10日) - 霊長類最強世界大会V16
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(2019年1月7日)