スポーツ百話

まさかの落選 ニヨンの屈辱

黎明期のJリーグを支えたスター選手で、日本代表としても活躍した三浦知良氏(愛称カズ)。51歳を迎えた今もJリーグ(J2)の横浜FCで現役選手としてプレーを続けており、2017年3月の対ザスパクサツ群馬戦では、50歳14日でのゴールを決め、「リーグ戦でゴールを決めた最年長のプロサッカー選手」としてギネス世界記録にも認定された。

そんなカズが日本代表時代に圧巻の活躍を見せたのが、1997年6月22日のフランスW杯アジア1次予選の対マカオ戦。前半3点、後半3点の計6得点をマークし、往年の名選手・釜本邦茂氏に並ぶ日本代表1試合最多得点を記録した(FIFA〈国際サッカー連盟〉の認定記録ではカズの単独記録)。

日本はこのW杯で本大会に初出場したが、大舞台にカズの姿はなかった。直前の合宿で代表から漏れたのだ。まさかの落選劇は合宿地の地名をとって「ニヨンの屈辱」と呼ばれた。
(隔週で掲載します)

2018年6月25日