スポーツ百話

霊長類最強世界大会V16

2002年の世界女子選手権初優勝を手始めに、3度の五輪金メダルを含め、2015年の世界女子選手権まで驚異の世界大会16連覇を成し遂げ、「霊長類最強女子」の異名を誇るレスリングの吉田沙保里氏。2012年には、女子スポーツ界から3例目となる国民栄誉賞を授与された。

16連覇目となった2015年の世界女子選手権では、決勝でソフィア・マットソン選手(スウェーデン)と対戦。過去に2度決勝で対戦しているライバルで、1点を先行される展開になったが、その後相次いでタックルを決めて2-1で逃げ切った。

世界大会17連覇と五輪4連覇がかかっていた2016年のリオデジャネイロ五輪は決勝でヘレン・マルーリス選手(アメリカ)にまさかの逆転負け。連覇記録は止まった。現在、選手兼女子日本代表コーチの肩書を掲げる吉田氏。選手として勇姿を再び見られる日がくるだろうか。
(隔週で掲載します)

2018年9月25日