スポーツコラム

玉ノ井親方の相撲部屋日誌7

玉ノ井部屋では9月場所が始まる少し前、8月の末ごろに土俵を作り直します。いったん土を掘り起こし、力士たちが道具を使って再び固めていきます。円形に掘った穴に俵を埋め込めば新しい土俵のできあがり。最後に行司さんが祝詞(のりと)をあげ、土俵の真ん中にあけた穴に縁起物を入れて酒を注ぐ「土俵祭り」を行います。年3回行う恒例行事です。

2016年8月15日

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玉ノ井太祐

1976(昭和51)年生まれ。明大中野高校3年生で高校横綱となり、在学中の1994年に父が師匠を務める玉ノ井部屋に入門。現役時の四股名は栃東大裕(最高位は東大関)。2006年1月場所では14勝1敗で幕内最高優勝を果たすが、2007年の3月場所で脳梗塞の疑いから途中休場。検査を経て、医師から相撲を続けると生命に危険が及ぶと宣告されたこともあり、同年5月に引退を発表。引退後は玉ノ井部屋親方として後進の指導に当たる。