スポーツコラム

玉ノ井親方の相撲部屋日誌3

今の若い力士たちは少しおとなしい印象があります。彼らに「先輩力士から技を盗め」と言っても難しいようなので、こちらで配慮して細かなところまで指導するようにしています。私たちの部屋では全員で一緒に稽古する時間を増やし、若い力士たちの実力の底上げを図っています。相撲部屋の指導法も時代に合わせて変化しているのです。

2016年7月18日

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玉ノ井太祐

1976(昭和51)年生まれ。明大中野高校3年生で高校横綱となり、在学中の1994年に父が師匠を務める玉ノ井部屋に入門。現役時の四股名は栃東大裕(最高位は東大関)。2006年1月場所では14勝1敗で幕内最高優勝を果たすが、2007年の3月場所で脳梗塞の疑いから途中休場。検査を経て、医師から相撲を続けると生命に危険が及ぶと宣告されたこともあり、同年5月に引退を発表。引退後は玉ノ井部屋親方として後進の指導に当たる。