ママたちが「HAPPYに楽しむ」
神戸国際大学経済学部教授
中村 智彦 氏
中村 智彦 氏
愛知県名古屋市に、「名古屋と女性に特化したマーケティング&プランニング」を標榜している会社がある。有限会社ネーマック。広告代理店勤務を経て起業した代表取締役社長の熊谷めぐみ氏は「最近、大企業からの依頼が増えてきました」と話す。従来のマーケティングは、大企業の男性中心の発想が多く、PRも新聞やテレビなどマスコミ主体で行われてきた。しかし、最近、インターネット世代の若年層の間でマスコミ離れが進み、同社の活躍の場も広がっている。
「若いママさんたちも、なんらかの形で社会に参加したい、社会とかかわりたいという人は多い。そうしたママたちの情報発信力をマーケティングに活かしていきたいのです」 そんな熊谷氏の発想を体現しているのが年1回開催される「HAPPY MAMA FESTA」。今年で3回目の開催となり、来年の開催も決まっている。3日間で約10万人の来場者を集めてママと子どもたちのファッションショーなどを開き、年々来場者が増えている。
こうした女性、特にママたちの情報発信力や発想力に多くの企業が注目。ママたちが街を「HAPPYに楽しむ」ことこそ、商品作りにつながるという熊谷氏の発想は旧来の発想の枠を越えて大きな動きになりつつある。
2015年9月7日
有限会社ネーマック :
愛知県名古屋市東区東桜一丁目10-29 パークサイドビル栄7階
【有限会社ネーマック HP】
- ライバルとの連携で飛躍
(2015年4月6日) - 人とつながる「縁」農活動
(2015年4月13日) - 「夢」をスタートさせるビジネス
(2015年4月20日) - 「食事の楽しさ」をデザイン
(2015年4月27日) - 事業連携の第一歩は気づきと想像力
(2015年5月4日) - 赤レンガ復元をブランドに
(2015年5月11日) - ブランド創りのカギは「やせがまん」
(2015年5月18日) - 地域から必要とされる
(2015年5月25日) - 「選択」の楽しさを提供
(2015年6月1日) - 身近な缶は、実はエコロジー商品
(2015年6月8日) - 日本の住宅産業を変える
(2015年6月15日) - 印刷業から出版の新市場を創造
(2015年6月22日) - 23区唯一の造り酒屋は大人気
(2015年6月29日) - 新規事業は足元から
(2015年7月6日) - 酒造りは良縁を醸すサービス業
(2015年7月13日) - 自前の超精密技術で、新事業展開
(2015年7月20日) - 隣接異業種への挑戦
(2015年7月27日) - がんばれ、日本の鋳物産業
(2015年8月3日) - 養豚経営のあり方を模索
(2015年8月10日) - 世界へ飛躍するデザイン力
(2015年8月17日) - 「こだわり」こそ武器
(2015年8月24日) - 自社の価値と位置を再認識
(2015年8月31日)
1964年生まれ。
大阪府立産業開発研究所などを経て2007年から神戸国際大学経済学部教授。専門である中小企業論・地域経済論では、現地での調査・研究を重視。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興プロジェクトにも数多く参画している。
【凡才中村教授の憂鬱HP】